2014年10月7日火曜日

◆上野朝子『アンティーク雑貨とあたたかな暮らし』



図書館ではなにか生活のヒントを求めて、生活系の本を借りることが多いです。

今回の本の作者は日本のアンティークよりは欧米のアンティークが中心。また、雑貨をコーディネートして飾るのが好きみたいなので、私とは相容れないですが、見ていて「こういう世界もあるのか」と視野を広げることができました。


私自身は欧米の、自分と地縁のないものを使うことに後ろめたさというか、恥ずかしさというか、よく分からない感情をおぼえます。人気の北欧の雑貨や家具についても、洗練されすぎて、鮮やかすぎて「私なんぞお呼びでない」と尻込みしてしまいます。北欧家具の、足が付いたチェストとか、大好きなんですけれどね。でも、きっと手に入れたら生活にフィットせずどこか体がもぞもぞすると思う…。


作者はこんなにたくさんのものに興味を持って、使いこなして、すごく容量(キャパ)のある人だと思いました。私はこんなに飾ったらとても管理しきれないです。10年経っても無理でしょうし、断捨離を知ってからはもう、こういう路線には戻れなくなってしまいました。


後半のテーブルクロスで作ったスカートは、いつもスカートをはかない私も欲しいと思うほどステキでした。布の柄の取り方もセンスあります。型紙が掲載されているので、いつか日本の布を使って作ってみたいです。

p68の本で作った飾り棚は、写真をみてテンションが上がりました。本を加工して棚を作るということ自体に禁忌の気持ちがありますが、とってもステキ。これも本を生かすことの変形の一つといえるのではないでしょうか。ただし、私が使うのは日本の本でしょうけど。


日本の器についての記述がとても参考になったので、メモ。↓

《日本から輸出された食器の表記の変遷》

~1891 日本語で製造者が記されるか、白紙か
1891~1922 「Nippon」表記
1922~1941 「Japan」または「Made in JAPAN」
1941~1948 アメリカでの日本製品輸入停止
1949~1952 「Made in Occupied Japan」「Occupied Japan」

記憶している限り「Nippon」表記は見たことがないです。もしかして骨董市とかで出ているのかもしれませんが、古いものは高いので、手に触れて器をひっくり返すこともありません。
一度見てみたいものです。


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