つまり、プラスチックの持ち手の付いたコップしか駄目だと思い込んでいたのです。変ですね。
その思い込みから解き放たれたきっかけが女優・澤村貞子さん(だったかな?)の洗面所の写真です。
洗面所にあったのは古い印判か染め付けの、湯飲みというより蕎麦猪口のようなものでした。
一目で「ステキ♪」と思いました。一人暮らしになったら私も印判の蕎麦猪口にしようと思いました。
そうして実際に一人暮らしを迎えて蕎麦猪口を用意するとき、ふと思いました。
「蕎麦猪口だと下に何を敷くの?不衛生だし手が滑ると危ないな。」
澤村さんは小さなお盆のようなものに乗せていた気がするのですが、私は持っていません。
そして思いました。「ティーカップとソーサーでいいじゃない。」
ティーカップならば持ち手があるので安全。そしてソーサーに伏せれば片付けられます。
で、↓ こうなりました。
骨董市で買ったティーカップですが、お上品ではない私には量が少なくて物足りず、ついでに変に軽すぎて扱いに困るものでした。それが毎日使うコップとして生き返ったのです。外国向けの輸出用ティーカップらしく、アジアンな柄になっています。
そして、カップを傾けると、底に可愛い舞妓さんの笑顔が透けて見えます!オー、ゲイシャ、ジャパネスク!
うふふ♪ |
写真だと不気味だ… |
骨董市のおじちゃん曰く、この透かし彫り?の技術は今はもうないとのこと。話半分に聞いておくべきですが、本当だと思いこむと舞妓さんの笑顔に感慨が増します。
また、このタイプのティーカップは他の柄も骨董市で時折見かけますが、中には底に「MADE IN OCCUPIED JAPAN」の刻印があるものを見かけたことがあります。つまり、太平洋戦争終戦後の占領期に生産されたものだということです。残念ながらこのティーカップに刻印はありませんが、これもそうかもしれません。そう思うと、舞妓さんの笑顔がまた複雑な色を増します。
私はがさつなので、丈夫なプラスチックコップだと扱いが荒くなるでしょう。繊細なティーカップだからこそ丁寧に歯みがきすることができます。
横の歯ブラシ立ては有名な無印良品の物です。大変重宝しております。簡単な形のものなのですが、店で見たとき「なんと画期的な!」とテンションが上がりました。
「コロンブスの卵」の例えのように、後から考えるとなんでもないことでも、最初に気づくことは難しいことです。私にとって、歯みがきのコップでも気に入ったものを使うということに気づくことができたことは幸せなことでした。
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