2014年8月26日火曜日

大皿4枚の歴史

わが家には現在4種類の大皿があります。柄も、うちに来た由来もそれぞれ違いますが、私が選ぶポイントはとてもシンプル。

その皿に盛られる料理が目に浮かぶか、です。

私はパスタが大好きなので、大皿を手にした時にまぶたの後ろに湯気をたてたできたてパスタが浮かべば合格!私は飾るためのお皿を買う気がないからこそ、使うイメージが鮮やかに浮かぶことが一番大切なのです。


一番の古株は青い印判手の皿。大学時代に骨董店で買い、かれこれ10年使っています。値段はよく覚えていませんが2000円はしなかったような。


卒業後、実家でもずっと使っていて、当時は実家の食器棚のなかで居心地悪そ~に浮いていましたが、現在は周りが古い食器ばかりなので落ち着いています(笑)


次が、3年前小布施の骨董屋で買った赤絵のお皿。印判手好きの私なのに、この皿にクリームパスタを乗せる画像があまりに鮮烈に浮かんで買ってしまいました。値段は5000円前後?印判ではなく全部手書きで手が込んでいます。赤絵だけでなくて、中央に藍の染め付けがあるのが好きです。


お店の人曰く、江戸か明治の皿だそうです。私は勝手に「江戸時代の皿」だと決めつけ、脳内ではこの皿に一筆一筆色を乗せた人ちょんまげを結っていることになっています。で、いろいろな料理をこの皿に盛り、食べながら「この皿を作った人も、こんな料理を盛られるとは予想していなかっただろうに…」などと考えてにやついています。アブナイ人ですね。

ちょっと使い勝手が悪いのは、ゴージャスなんだけれど金彩があるせいでレンジ不可なところです。だから、1回で食べきる自信がある時以外は敬遠。


次のお皿が京都の東寺の骨董市で買ったもの。



手書きで描いてある植物は「葵」だと思ったら「雪の下」だそうです。上の2枚よりも一回り小ぶりで、スープの多いものを勢い良く乗っけるとあふれます(経験済み)

この皿は骨董市の中で目が奪われてしまって、おそるおそる値段を聞くと

「2万4千円」!

値段を聞いて震えながら「普段使いにしたいんだけど、高すぎて無理です」と泣き言を述べたところ、店の人が

「じゃあ2枚3000円でいいよ」

とのこと。なんと私は「2万」と「2枚」を聞き間違ったのです

泣き言言って良かった~!

結局2枚2500円になりました。通常、1枚は使い、1枚は和室に飾っています。パスタだけでなく、天ぷらなどもかっこよくしてくれる使い勝手のよい皿です。


最後に来たのが「発掘品」のチープな花柄カレー皿。





5枚セットで発掘されましたが、めちゃくちゃ薄く、めちゃくちゃ軽い。薔薇の印刷も1枚ずつずれているし、焼いた時の傷?みたいなものが表面に3カ所残って取れません。いろいろコンディションが悪いのですが、こういうチープ系も好きなのでたまに出して使っています。他の皿と違って深さがあるので、シチューやスープの時に重宝します。




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